不動産購入時に気付く、住所と地番の違いを解説

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2025年05月04日

不動産購入時に気付く、住所と地番の違いを解説

契約時にお客様へ重要事項説明書を読んでいるときに、「住所(住居表示)ではないこの地番というのは、何なのですか?」とよく聞かれます。


不動産取引や土地・建物の管理において、「地番」と「住居表示」はそれぞれ異なる目的と管理主体を持っています。以下にその違いを詳しく解説します。
 

🏠地番とは

  • 定義地番は、法務局が土地の登記のために一筆ごとに付けた番号です。
     

  • 使用目的登記簿や固定資産税の課税対象として、土地の権利関係を明確にするために使用されます。
     

  • 「○○市○○町1丁目1234」など。
     

  • 特徴地番は土地に対して付けられるため、建物が建っていない土地にも存在します。

不動産は地番によって登記されています。我々不動産業者は登記簿を取得するために、※ブルーマップで地番を調べます。住居表示では、登記簿を取得することはできません。

 

※ ブルーマップ:ゼンリン発行の住宅地図に、法務局に備え付けの公図、都市計画情報を重ね合わせた地図のことです。図の情報を青色で印刷しているため、ブルーマップと呼ばれています。記情報の取得や不動産取引、建築確認、都市計画の事前確認など、様々な用途で活用されています。ブルーマップには、地番だけでなく、用途地域、容積率、建ぺい率なども記載されており、不動産に関する様々な情報を確認できます。

ブルーマップは、法務局や公立図書館などで閲覧できます。また、ゼンリンの事業所やオンラインストアで購入することもできます。

↑ゼンリンブルーマップ ※引用先:株式会社ゼンリン ホームページ

🏢 住居表示とは

  • 定義住居表示は、住居表示に関する法律(住居表示法)に基づき、市区町村が建物の位置を明確にするために定めた住所です。
     

  • 使用目的郵便物の配達や日常生活での住所表示として使用されます。

  • 「○○市○○町1丁目2番3号」など。
     

  • 特徴住居表示は建物の玄関の位置などを基準に定められ、建物が建っていない土地には通常付けられません。

グーグルマップで場所を検索する際、皆様が入力をされているのは住居表示です。

🗺️ 地番と住居表示の調べ方

  • 地番を調べる方法

    〇 
    法務局で登記簿を確認する。

    〇 
    ゼンリンのブルーマップを利用する。
     
    〇 市区町村の役所で地番図を閲覧する。

住居表示を調べる方法

〇市区町村の住民課などで確認する。

〇郵便局の住所検索サービスを利用する。

〇インターネットの地図サービスで検索する。

📝 まとめ

地番と住居表示は、それぞれ異なる目的で使用される住所の表記方法です。普段の日常生活で地番を使用することはほとんどありません。地番は、不動産登記や税金に関する書類などで使用されるもので、住居表示(住所)とは異なります。日常生活では、役所への居住地の住所登録や郵便物の送付、各種サービスの申込みなどで、住居表示を使用することが一般的です。

地番は「登記で使うもの」住居表示は「日常生活で使うもの」と考えれば良いでしょう。 
  

株式会社 マスカット不動産
代表取締役 三原 和貴

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