
地盤改良工事とは、建物を建てる前に、地盤の強度や安定性を高めるための工事です。地盤が弱いまま家を建てると、建物が傾く「不同沈下」が発生する可能性があります。こうしたトラブルを防ぐために、必要に応じて地盤を補強する必要があります。
1. 建物の沈下や傾きを防ぐため
地盤が軟弱だと、建物の重みに耐えきれず沈下し、家が傾くなどのトラブルにつながります。
2. 地震に対する安全性を高めるため
軟弱地盤は揺れが増幅されやすく、地震時に倒壊リスクが高まるため、耐震性の観点からも強化が必要です。
3. 家の資産価値を守るため
安定した地盤に建てられた家は長持ちしやすく、将来的な売却時にも価値が下がりにくくなります。
建築前には「地盤調査(スウェーデン式サウンディング試験など)」を行い、地盤の強さ(地耐力)を確認します。その結果により、次のように判断されます。
・地盤改良は不要(地耐力が十分)
・表層改良が必要(浅い部分の補強)
・柱状改良が必要(中程度の深さ)
・鋼管杭工法が必要(深くまで軟弱)
※費用は地盤の状態や施工エリア、建物規模により異なります。
家は一生に一度の大きな買い物です。地盤の不安を残したままでは、長く安心して暮らすことはできません。地盤改良は見えない部分ですが、建物の寿命と資産価値を守るための大切な基礎工事です。地盤改良工事が必要かどうかは、正しく地盤調査をしてくれる会社に相談してみましょう。
株式会社 マスカット不動産
代表取締役 三原 和貴